※1990年代に雑誌投稿、その雑誌閉刊後の2001年にブログ投稿したテキストです。
大阪・道頓堀にまつわるエピソードはいまも昔もマジ多いです例えば、一寸法師は本当に道頓堀をお茶碗でくだったのかとか、
ホントかどうかはアレですが、道頓堀に近くにある「一寸法師大明神」にその記載が実際にあったり、地元の人も意外と知らないエピソードが満載。
というわけで、某雑誌の取材でお話を伺ったなかで掲載されなかったネタも含め、メモメモ。
※当時の実際の取材内容をもとに、大追記・構成してお送りします。
道頓堀といえば、安井道頓(やすいどうとん)やん!
道頓堀誕生の物語というと、記憶も新しいドラマ『けろりの道頓 秀吉と女を争った男』(1999年・関西テレビ放送)だろう(※初稿の雑誌掲載は2001年のため)。
私財をすべて投げ入れ、地域活性化のために自力で「堀(人口の川)」を作った人ですな。
のちに「道頓堀」と名付けられたわけですが、この功績を称えるために、毎年イベントやってもいいんじゃないかと思うほど。
■ ドラマ『けろりの道頓 秀吉と女を争った男』
■ 原作:司馬遼太郎
■ 脚本:ジェームス三木
■ 演出:若松節朗
■ 出演:西田敏行、財前直見、筒井道隆、伊東四朗、上岡龍太郎/他
■ 放送:1999年1月2日(土)22時03分
http://archive.fo/22O9i
※インターネットアーカイブ(2024年12月14日現在リンクあり)
★いまは「安井道頓」ではなく「成安道頓(なりやすどうとん)」という名称が有力のようです。
※引用
あらすじ
天正17年。河内の豪農・安井道頓(西田敏行)は、お忍びで天満の青物市を訪れていた関白豊臣秀吉(伊東四朗)から、妾のひとり、お藻(木村佳乃)を召し出すよう命じられた。泣く泣くお藻を送り出した道頓に、秀吉は褒美として一匹の緋鯉を贈ってきた。やがて、農民たちのために川と川を堀で繋ぐという壮大な計画を思い付いた道頓だったが、堀の普請が無許可だとして、代官所に捕らえられる……。
ここに注目
司馬遼太郎の短編「けろりの道頓」をドラマ化、99年1月2日に放送された関西テレビ開局40周年記念番組。大河ドラマ「おんな太閤記」では秀吉を演じた西田敏行が、今度は秀吉と対峙する「道頓堀を掘った男」、豪快さと繊細さを併せ持つ主人公・安井道頓の半生を西田が好演。このほか、伊東四朗、財前直見、木村佳乃、仲村トオル、織本順吉など豪華キャストが揃っている。また、上岡龍太郎が道頓の養子となる安井道トの壮年時を演じ、ナレーションを担当している。
ホンマ、芸術・文化・経済など、さまざまな切り口で〝道頓堀〟は語れるなぁと感じます。
文化や芸術で語りだすと、文楽、歌舞伎、お笑い、ジャズ発祥などキリがありません。
そこで、いまの道頓堀のおはなし。
となると、まずは大きなネオン看板と共に、動くアレしかない。
いまや全国区になった道頓堀の動く大型看板
テレビの影響もあり、いまや知名度は全国区に。
記念撮影をする観光客や修学旅行生も見かけるようになりましたね。
にもかかわらず、意外と知られていないのがその出生の秘密。
まさに燈台もと暗し……。
くいだおれ人形は、実は14体もあった
くいだおれ人形は、1949年生まれ。
文楽の発祥の地でもある道頓掘のシンボルとして〝文楽人形師〟が製作しました。

そのモデルとなった人物については諸説あるけれど、先代社長が正解(くいだおれの実際取材にて)。
身長165cm(台は100cm)、趣味は「笑顔を振りまくこと」だそうだ。
ちなみに「くいだおれ人形」には、道頓堀常設タイプ「くいだおれ太郎」と、大阪・花博のときに登場したバンザイする弟。
そして、阪神が優勝したときの道頓掘川投げ込み用の3種類があって、全部で14体があるんだそうだ(取材当時)。
実際に、14体の「くいだおれ太郎」が倉庫にズラッと並んだ写真を見せていただいたが、まるで〝ホラー映画〟のワンシーンのような不気味さでした(社長さんすいません!)。
ある意味では、Queenの『ボヘミアン・ラプソディ』ジャケ写ぽくもあったけど……イメージできるやろか(これが分かる人は友だち)。
かに道楽の動く〝かに〟は、JR東海CM出演経験あり
くいだおれ人形のライバルといえば「かに道楽」の〝かに〟だ。
こちらは1962年生まれの〝松葉ガニ〟で、なんと!
これがJR東海のCMに出演したことがある。
面白いのは、そのとき『かに道楽』店舗には「ただいまCM出演中」という看板が出て、肝心の松葉がにが実際に不在だったということ(細かい演出)。

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と思えば、目前にある「くいだおれ人形」はそれに負けじと「その松葉がにを食べに温泉に来ました」とツッコミの展示を出し、その証拠となる写真(温泉に入っているくいだおれ人形)まで撮ってあるから驚き。
まさにボケツッコミの大阪やね。
また、この松葉がには、1992年に阪神が優勝を逃したとき、ファンに左足小指を折られたりと災難続き。
しかし、設置当時の構想のように「日の丸のような白地に赤い姿」はあいかわらずシンボル的存在だそうです。
えび道楽の車海老はメスだった!
そんな松葉がにの弟分である「えび道楽」のえびは、1964生まれの車海老。
何度か姿(デザイン)を変え、1990年から車海老から〝伊勢海老〟へと変更。
ところが、1992年には卵をかかえて動けなくなったこともあったとのこと(本当の理由は故障)。
ということは、どうやらメスらしい。
金龍の巨大看板が出現!→ ハリソン君がおなじみに

そして、新たに登場したのが、ハリソン・フォード(ハリソン君)が「ツーカーホン関西(関西限定の携帯電話サービス)」のテレビCMで食べに来たことでもおなじみ。

巨大な龍をかかげたのが『金龍ラーメン』道頓掘本店です。
あるで意味では『ブレードランナー』のパロディでしたね。
店主さんによると「カニやエビだけやと、カニらが寂しがるやろと思うて」と設置したそうで、いかにも関西的発想。
彼らが力を合わせてゴジラと戦う日も近いかもしれない……。
後日談
あらためて当時のテキストを読むと、2001年春になって、巨大看板がようやく全国区になったと感じていたみたいだ。
よもや中国人の爆買いをはじめ、大阪が急成長渡航先ランキング世界一になるなんて想像もしていなかった。
いまや道頓堀で日本人を探すほうが難しいと冗談半分で語るほどだけど……平日も観光客でわんさか。
ビックカメラなんば店のエレベーターに乗っても、日本語よりは中国語と韓国語が飛びかっている。
ちなみに「えび道楽」は閉店。
ツーカーホン関西のテレビCMは、のちにジャネット・ジャクソンやブラッド・ピットなど豪華ハリウッドタレントが登場続々(Wikipedia参照 https://x.gd/0DuT7)。
のちにKDDIに吸収されたそうです。


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