予備知識ゼロで劇場にて鑑賞。
どこかで見たことあるなと思っていたら、数年前に日本テレビ系列『世界まる見え!テレビ特捜部』にて〝海外番組〟として紹介されたものでした。
●2001年夏のミニシアターで大ヒット(恵比寿ガーデンシネマでは新記録)
●世界初の電子楽器、シンセサイザーの元祖〝テルミン〟について詳しくなれます
●アルフレッド・ヒッチコック監督『白い恐怖』など、古い映画音楽への興味倍増
●ソ連(ロシア)の時代背景を垣間見られます
●日本シンセサイザーの第一人者・冨田勲やYMO(細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一)へとつながる物語
●シンセサイザー欲しくなります → テルミンは買えます
●サンフランシスコ映画祭・ゴールデンゲート賞、サンダンス映画祭・ベスト・ドキュメンタリー賞
なんといっても、電子楽器音楽創世記を体感できるため、シンセサイザー好きでなくても、日本の大御所である冨田勲さんや、YMOの細野晴臣さんなどを彷彿し、テンションアップ。
映画音楽好きも必見のエピソード満載です。
ストーリー
1920年、世界初の電子楽器〝テルミン〟を開発した、ロシア科学者のレフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(レオン・テルミン)博士の数奇な人生をさまざまな証言を含めて紹介するドキュメンタリー。
まず、テルミン博士の愛弟子で世界唯一のテルミン奏者のクララ・ロックモア(以下、演奏DVDあります)による淡々とした語りで物語は進みます。
そのなか電子楽器〝テルミン〟はシンセサイザーの元祖とも呼ばれ、そのシンセサイザーを初開発したロバート・モーグ博士も登場。
ソ連の初代指導者にして革命家ウラジーミル・レーニンまで出てきて、登場人物はとにかく豪華。
テルミン開発後、テルミン博士は1927年から演奏活動をはじめ、1930年代には渡米。積極的な演奏・音楽活動を行っていたテルミン博士でしたが、1938年、突如謎の失踪してしまい……ソ連のKGBに拉致されたとも。
いまはテルミンを買うこともできます
作品スペック
■ 映画タイトル:テルミン[Theremin : An Electronic Odyssey]
■ 制作年:1993年
■ 公開日:2001年8月11日
■ 上映時間:83分
■ 製作:イギリス・アメリカ合作
■ 製作・監督・脚本:スティーヴン・M・マーティン
■ 音楽:デイヴィッド・グリーンウォルド『サイドウォーク・オブ・ニューヨーク』
■ 撮影:フランコ・デマーコ、エド・ラクマン、ロバート・ストーン『
60セカンズ』
■ 編集:ハル・ウィルナー『Don’t Blink ロバート・フランクの写した時代』『ミリオンダラー・ホテル』
■字幕:石田泰子
■ 出演:レフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(レオン・テルミン)、クララ・ロックモア、ロバート・モーグ、ウラジーミル・レーニン、ブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)、トッド・ラングレン(音楽プロデューサー)/他
■ 配給:アスミック・エース


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