最近まわりの女子が続けて失恋したためか、引きずられて自分も妙に胸キュン状態。
というわけで、株式会社KADOKAWA『ダ・ヴィンチ』の「別離(わかれ)は恋の死なのでしょうか?」特集号(2004年4月号)を引っ張り出してきて読んだ。
あわせて失恋の処方箋もいろいろとピックアップしたい。
■アグネス・チャン『想い出の散歩道』に泣けた
失恋したときはトコトン落ち込んだほうがいい。
それこそ壊れて、涙が枯れるくらいでないと、完全復活がムズかしいといわれる。
そのなか「別離(わかれ)は恋の死なのでしょうか?」という特集タイトルも逸品だけど、泣けるコトバのオンパレード(涙)。
例えば、アグネス・チャンの『想い出の散歩道』(松本隆・作詞)にまだ泣けることにビックリ。1974年の歌だよ、これ。
わたし
ひとりぼっちで もうだいじょうぶだよ
ほら思い出は もう風色だよ
これだけでもう胸が苦しい……マジで。
■ドラマ『恋ノチカラ』には泣けるセリフが満載
そういえば、相沢友子脚本、深津絵里・堤真一主演のドラマ『恋ノチカラ』のセリフは何度も引用してきたけど……。
「想い出なんかどうせ忘れちゃうんだから、覚えている間ぐらい大切にしなくちゃ」
……は、何度聞いてもウルウル。
もしかしたら、自分はまだ壊れていないのかもしれない。
これは、もっと壊れなくてはいけない。
なんて考えてしまうわけだ。

■ 失恋はガン告知と同じ
というわけで、なぜか失恋気分。
ほんで、たぶん永尾カルビ氏がエッセイで書いていたけど、失恋したヒトは、ガンを告知された患者と同じ心理過程(4段階)を歩むそーだ。
- 驚き!(なぜ? どーして?フラれる?)
- 怒り!(なぜ? 自分が?あいつめ!)
- 諦め!(仕方ないと思いはじめる)
- 悟り!(達観的に失恋をみられるようになる)
そして、人類は新たな恋・人生を再び歩み出すのだ。
確かにほぼ似たようなことを失恋本の多くも書いている。
失恋から復帰するには「しょせん恋は幻想でしかない」のだからと、メタファーへと昇華させ、あるいは直接的に幻想を破壊していくのである。
■ 失恋から立ち直るための書籍
ちなみに、エッセイスト・編集者の山崎浩一氏が『スタジオボイス』1985年11月号であげていた「失恋から立ち直るための書籍」は以下の通り。
- ジョン・ハミルトン『失楽園』
- ベディエ『トリスタン・イズー物語』
- R・D・レイン『好き?好き?大好き?』
- 内田百間『ノラや』
- 『Fifty Famous Faces In Transition』
以上、お役に立てればこれ幸いである。


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