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資生堂「TSUBAKI」プロモーションに同社史上最高50億円投入 – ハズキルーペは100億円以上

CM

資生堂過去最大50億円プロモーションのインパクト

2006年春、最近ちょいちょいとテレビCMで見かけます、
資生堂の新ブランド・シャンプー「TSUBAKI(のちに赤ツバキ)」。

竹内結子、田中麗奈、仲間由紀恵、広末涼子、観月ありさ、上原多香子(敬称略)といった豪華女優陣の共演ということで「お金かかっているなぁ〜」と思っていたら、
なんでも第4弾メガブランド構想のもと、初年度50億円の宣伝費を投下するトンデないシロモノでした。

資生堂TSUBAKIの出演女優たち

さすがに50億円というのは過去最大級だそうで、
あらためて調べると、日本のCM予算は多くて10億円ぐらいが相場らしく、トンデモない数字です(当時)。

ちなみにサンプル配布は、1000万個ときたー。
いかに巨額かも推測できます。

また記憶が正しければ、50億円というのは、当時のハリウッド映画平均製作費。
そんな広告宣伝費を捻出できる日本企業があることにも驚きました。
実際はただの世間知らずなのでしょうが、庶民として「企画書」を見てみたいところです。

自分は即「TSUBAKI」購入しましたが、
実際どうなんでしょうかね、洗い心地を女性のみなさま、教えてくださいませ。

【参考記事】
竹内結子、仲間、広末ら女優6人が「日本女性の美」で競演(リンク切れ)

後日譚

このテキスト投稿元は、当時のmixiだったのですが、使った女性陣からは「いけてる」「自分には合わない」など、賛否ありました。
その後「TSUBAKI(赤ツバキ)」第2弾CMには、森泉、香里奈、黒木メイサ、吹石一恵、相沢紗世、荒川静香(敬称略)が出演しました。

赤ツバキに続く第2弾「TSUBAKI(白ツバキ)」はスケールダウン

広告宣伝費50億円がかけられた「TSUBAKI(のちに赤ツバキ)」は発売後、女性シャンプーのシェアトップに一気に躍り出ることになりました。
2006年の売上高は180億円。

おなじみ『日経トレンディ』(日経ホーム出版社)の2006年ヒット商品ではベスト3位に選出。
巨額広告投下による市場開拓の成功例というテキストを読んだ記憶もあります。

資生堂TSUBAKI 白ツバキ

翌年2007年秋には、第2弾として「TSUBAKI(白ツバキ)」の発表とプロモーションがスタート。
2006年版「TSUBAKI(赤ツバキ)」宣伝と比較するとかなりスケールダウンなイメージで「あれ、失敗?」と思いきや、
実は発売1ヶ月で40億円と好調ペース。

ちなみに「TSUBAKI(白ツバキ)」CMには、蒼井優、仲間由紀恵、広末涼子、竹内結子、観月ありさ、鈴木京香(敬称略)が出演。
すでにブランドが定着したためなのか、大ブレイクという印象はありませんでした。

サンプル配布は、ぐっと減って200万個。

その背景にはライバル商品の充実や値崩れなどもあったようです。

【参考記事】
新商品投入だが…資生堂の期待と不安(リンク切れ)

【参考画像】
Pinterestの資生堂「TSUBAKI」ピン

小さすぎて読めない! – 渡辺謙&菊川怜「ハズキルーペ」は100億円以上(追加記事)

資生堂過去最大級50億円ということで、もっと巨額がかかっているシロモノはないかとちょっと調べてみまして、すぐに見つかったのが、メガネ型拡大鏡「ハズキルーペ(現Hazuki Company株式会社)」でした。

なんでも100億円!

参考記事などによると、渡辺謙さん2億円、菊川怜さん7500万円(キャスティング費込み)という相場の倍以上のギャラだったとかで破格の展開。
その売り上げは、500〜600億円とも。

もちろんそれだけ儲かるという試算はあったと思うのですが、具体的な読みも気になります。

ちなみに2021年には「「ハズキルーペのCM、見かけなくなったのはなぜ?」スポンサー番組は月47→週1に激減 米国式の戦略だった!?」なんて記事もあり、なるほどです。

また気になるプロモーションがありましたら追いかけてみたいところです。

【参考記事】
若年層もザワついた『ハズキルーペ』CMのインパクト “ルーペ=老人”を覆す戦略とは?
会長自らリスクをとって総指揮 CMで売り場を急拡大のハズキルーペ
ハズキルーペ、広告費100億円“賭けて”開いた地上波CMの新境地
ハズキルーペ会長が明かす、広告費に100億円かけた〝本当のワケ〟

2021年2月6日追記

資生堂「TSUBAKI」は、その後のラインナップを増やしながら現在も発売されているプレミアムシャンプーのようで「Instagram」「Twitter」などでプロモーション展開中。
2021年は「TSUBAKI」誕生から15周年ということで、限定コラボレーションパッケージ発売などさまざまな展開があるようです。

この15年をより詳細に調べると、シャンプー市場やマーケティングだけでなく女性の生きざままで感じ取れそう。
ますます気になるブランドのひとつです。

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